骨盤は、日常の生活習慣や運動不足、出産や老化などさまざまな原因によって、少しずつ歪んでいくものです。5対5が理想とされる身体の左右のバランス配分が、これを原因とする骨盤の歪みによって、6対4、または7対3と、アンバランスな状態になっていきます。その結果、肩こり、腰痛やO脚・X脚だけではなく、便秘や生理痛を引き起こすなど、リンパの流れが悪くなってさまざまな疾患を引き起こす事となります。
骨盤が歪んでいると、全身の血液やリンパの流れが悪くなります。特に鼠径部(太ももの付け根)の血液とリンパの流れが極端に悪くなり下半身のむくみが発生します。むくみは身体を冷やしてしまい代謝が低下するため、いわゆる熱産生量(消費カロリー)の効率が悪くなります。それにより脂肪が付きやすくなってしまいます。骨盤を正しい位置に整えると、これまで圧迫されていたこれらの流れが改善され、代謝が上がり、痩せやすい体質になります。また指先や足先までポカポカになり冷え性なども改善されます。 また、骨盤の歪みにより下垂していた内臓が正しい位置に納まることにより、下腹ぽっこりがなくなるのです。ダイエットにもまずは「骨格改善」。健康と美のキーワードです。
生活習慣から生まれる骨盤のゆがみは、自分で治すことは出来ません。当院では患者さまの姿勢や左右の足の長さの差、骨盤や背骨などの関節の動きや筋肉の反射を確認し、三角ブロックという用具を骨盤のポイントとなる位置とベッドの間に差し入れ、体重を利用することで骨盤のゆがみやねじれを、患者さまに痛みを与えることなく優しく調整していきます。本来あるべき位置に骨盤を戻していくことで、あなたの健康と美をサポートします。
妊娠をすると、赤ちゃんを骨盤内で育て分娩時に骨盤を通りやすくするため、「リラキシン」というホルモンが分泌されます。
そのホルモンの作用により、骨盤周りの靭帯や筋肉が緩み、骨盤が少しずつ開いていきます。開いた骨盤は、通常であれば産後徐々に閉じてきますが、産後は無理な体勢での抱っこや授乳等、通常よりも身体に負担をかける体勢も多く、骨盤がズレたり歪んだりした状態になってしまったり、産前の状態まで骨盤が戻らないということもあります。
その状態を放っておくと、腰痛や恥骨痛がおこったり、体型がいつまでも戻らなかったりすることもあるなど、さまざまな問題が生じやすくなります。
産後の骨盤矯正は、これらの症状を緩和する効果があるといわれています。当院では、この骨盤矯正を痛みなく、自然な形で正しい位置に戻すことができるように、丁寧に施術を行い、肩こりや腰痛など、赤ちゃんのお世話で疲れや痛みを感じる箇所をケアし、育児を全面的にサポートしていく体制を整えています。
産後ケアはいつから受けられますか?
産後の骨盤矯正は、一般的には出産後体調が安定した1~2カ月後頃から始めるのがよいといわれています。
産後いつ頃までにケアをすると良いのでしょうか?
出産後半年は骨盤が柔らかく矯正がしやすいため、一般的な目安として出産後半年といわれることが多くあります。 半年を過ぎ徐々に固まってきた骨盤を矯正するには、骨盤を正常な状態に戻すまでに時間がかかります。産後に骨盤矯正を受けずにいて、3年経ったても腰痛や恥骨痛が残る方もいらっしゃいます。なるべく早めのケアをお勧めします。